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WM通信#18【インタビュー】コロナ禍の保育施設は今 こどもの発達への影響は?

WM通信

2020.10.06

 

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2020年、新型コロナウイルスの影響により私たちの生活は一変しました。
幼いこどもたちも例外ではありません。

コロナ禍での保育について、こども園と乳児院でインタビューをしてきました。


 

コロナ禍におけるこども園での工夫と、未来の保育について

社会福祉法人 愛宕福祉会
ひだまりこども園 子育て支援センターメイプルクラブ
園長 センター長 朝妻 真美 先生

 

with コロナ時代の保育・幼児教育・児童福祉について

3密にならないように園で教育・保育活動をすることは、本当に難しく、今まで実施していた行事や活動一つ一つに「3密の壁」が立ちはだかっています。

その中でも、今一番残念に思っているのは、保護者の方が例年のように園行事に参加できていないことです。特に大人がかかわる行事が高リスクであるため、親子でのふれあいや思い出作り、また保護者同士のつながり等の機会を作るのが難しい状況です。しかし「お家の方に子どもの成長を伝えたい!」と強く思い、コロナ禍の中で成長を伝える方法を園で話し合い、保育アプリを利用して園のクラスの様子を写真で配信したり、動画配信で園に来られない祖父母様に感謝の気持ちを伝えたりするなどして、保護者発信の工夫に力を入れています。

実は今までのように写真を紙で配布すると手間がかかっていたのですが、配信することで作業が簡単になり職員の業務効率にもつながっています。「ピンチがチャンスに」変わっている一つであるともいえますね。

例年とは違う「新しい生活様式」で生活しているお家の方の不安等も多いかと思うので、丁寧に対応していくことも大切にしながら、家庭と園が連携して子どもの育ちを育んでいく事ができるように職員一同力を合わせていきます。

 

この時代、これからの時代に求められる保育・幼児教育・児童福祉について

私達は、「子どもの幸せを第一に考える」という理念を大切にしています。子ども一人ひとり置かれている環境や性格など違います。何かしら子どもへの支援やかかわり等に悩んだ時「この子にとって幸せなことは何なのか」を第一に考えてかかわっています。

ひだまりこども園では、教育・保育目標に「元気にのびのび遊べる子ども」「自分で考え自分で行動できる子ども」「自分も友達も大切にできる子ども」を掲げています。

「自分で考え自分で行動できる子ども」
大人から「○○しなさい」と言われて動くのではなく、様々な体験を通して失敗や回り道をしながら考えて行動することで、たくましく生きる力を持つ子どもになってほしいと思っています。

「自分も友達も大切にできる子ども」
特に「自分も」というところがキーワードです。人は愛されたり認められたりすることで自分を大切にできるようになっていきます。「自分を受け止めてくれる人がいる」「自分を必要としてくれる人がいる」と思えることが大切だと思うのです。そのように思える子どもは自然と周りを見ることができ友達への思いやりの気持ちを持てるようになるのです。

そんな子ども達に育ってほしい、そんな大人になってほしいと考え大切に取り入れている保育の方法の一つとして、「異年齢児保育」があります。当園の異年齢児保育とは、3.4.5歳児の子ども達が一緒に生活することで、自立心や思いやりの心を育むことのできる保育です。

近年、少子化や核家族化、便利な世の中になったことの影響から、生活経験の乏しいままで入園する子や、人とのコミュニケーションが少なく思いやりの心が乏しい子ども、大人の指示がでないと動けない子ども達が増えてきているように感じています。このような社会背景があるからこそ、あえて年齢の違う子同士が一緒に生活することで、憧れから自分でやってみようとする自立心を育み、力の違いを感じることで年下の子に自然と思いやる心が育まれるように取り組んでいます。これから子ども達が社会に羽ばたいていく上で必要な大切な力であると感じています。

 

将来、保育・幼児教育、児童福祉の業界(保育士・幼稚園教諭・保育教諭)を目指す人へのアドバイス

 

 

仕事のやりがいとしては、子ども達の成長を直に感じられる事です。

例えば、
・1歳の子どもがおままごとで一緒に遊んでいるうちに「ちょうだい」「どうぞ」などのやりとりがいつの間にかできるようになった
・なわとびを1回も跳べなかった5歳の子どもが、一生懸命練習して跳べるようになった
・3歳の子どもがボタンを上手にはめられるようになった
など、子どもの「できた!」のよろこびの瞬間に立ち会えて一緒に喜び合えることに「この仕事をやっててよかったな」と感じます。

そして何より子どもの笑顔に出会えることにも自分としてやりがいを感じています。

進学前に頑張ってほしい事として2つあります。

1つ目は、「積極的にあいさつができること」です。
あいさつは、人とのコミュニケーションの中でも社会に出てからも大切なものとなります。子どもやお家の方にも必ずするものですので、笑顔でできるように今から習慣付けておくといいと思います。
また、職場の先生方ともチームで子ども達を保育していきますので「ありがとうございます」や「おねがいします」などの挨拶をする機会が常にあると思います。挨拶することで心も通い、仕事もしやすくなると思いますので、積極的に行なっていく事をおすすめします。

2つ目は「早寝早起き朝ごはん」の習慣をつけておくことです。
保育士や幼稚園教諭はご存じのとおり体力も必要です。夜寝るのが遅くなると、朝ごはんを食べる気力がなく、子どもと遊ぶパワーがなく集中もできない・・・なんてことにつながりかねません。元気いっぱいの魅力ある先生になる為にはぜひ、「早寝早起き朝ごはん」を習慣付けてみて下さい。

皆さんが、素敵な保育士や幼稚園教諭になれるよう、心から応援しています。
一緒に未来の子ども達を育てていきましょう。

 

 


 

withコロナで幼児に与える影響の不安と、これからの保育について

新潟市立乳児院 施設長 一ノ瀬 里絵子 先生

 

With コロナ時代の保育・幼児教育・児童福祉について

今年の2月以降、私たちの施設も新型コロナウイルスの脅威にさらされることになりました。

外出禁止・マスク着用の日常生活で私たちがまず感じたことは、顔の半分以上をマスクで覆われた状態での養育への疑問です。赤ちゃんは、大人の表情(非言語的働きかけ)や言葉かけをキャッチしながら自分を大切にしてくれる養育者の存在を日々感じていくのですが、赤ちゃんは、目と声色だけで養育者からのメッセージを受け取らなければならないのです。赤ちゃんから何かを発しても、返ってくる大人の反応がマスクごしということが、赤ちゃんの発達に重大な影響を及ぼすのではないかととても心配しました。

乳幼児期は、愛着の絆を形成していく重要な時期です。愛着を築いていくには、赤ちゃんが発する泣く、ほほ笑むなどの行動に、大人がタイミングよく優しい笑顔でほほ笑み返し、名前を呼んでお話ししたりすることなどが何より大切なのですが、マスクをしたままでは不十分なのではないかと感じます。

今後感染症が拡大していった場合にどのように対応していくのかが課題だと考えています。豊かな経験体験も今までどおりというわけにはいきませんが、withコロナの社会の方向性をみながら「子どもにとってのいちばん」を探り続けていきたいと思います。

 

この時代、これからの時代に求められる保育・幼児教育・児童福祉について

「乳児院」は、家族の病気など様々な理由から家庭で育てられない状況が起こった時に児童相談所を通じて、家庭に代わって赤ちゃんをお預かりする施設です。乳児院には家庭の代わりとしての役割と家庭に繋ぐ役割、家庭を支える役割など様々な役割があります。ただ子どもを預かるだけではなく、子どもの幸せを一番に考え、どうあることが一番いいのかを「自分がこの子だったら」という想像力を働かせながらみていきます。

現代は、仕事をする上ではICT化が進んでとても便利になりました。もっとも効率よく仕事をすることがICT化された現代では求められているかもしれませんが、人として成熟していくためには、たくさんのまわり道や失敗、他者との意見の相違による葛藤、うまくいった喜び、失う悲しみなどのたくさんの経験が、児童福祉という子どもに関わる仕事には必要なのではないかと考えています。

また、児童福祉において大切な「人としての尊厳や権利を守ること」「子どもの最善の利益を追求すること」が絵に描いた餅ではなく、現場で、どの行為が人としての権利を守っているのかいないのか、今していることは子どもの利益を考えて行っているのかを常に振り返って考えることは時代にかかわらず普遍的なことだと思っています。

 

児童福祉業界を目指す人へのアドバイス

 赤ちゃんや子どもはとてもかわいいです。みているだけで幸せな気持ちになります。「子どもの笑顔と子どもの未来を守る」仕事です。ひとりひとりみんな違いますし、子どもの考えていることがわからずに悩んだり苦しいこともたくさんあります。でも、一緒に悩みながらも子どもの成長を日々感じることができることにやりがいを感じます。また、子どもによって自分も成長させてもらえる、そういう仕事だと思います。

 児童福祉を目指す学生さんに頑張ってほしいことは、「今」を大切にしてほしいということです。自分がしっかりと地に足をつけて立っているということが子どもを支えるためには大事かなと思いますので、今の生活をしっかり送り、たくさんの経験をしてほしいです。

 



子どもを守るいろいろな施設で、withコロナにおける工夫がされていることがわかりました。
また、今回取材にご協力いただいたお二人が園長、施設長を務めるそれぞれの施設での保育に関する考え方、大事にしていることについてもお伝えできたかと思います。

素敵な保育士を目指すために、WMで学んでみませんか?

WMでの学びについての詳細は、ぜひオープンキャンパスで!

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次回公開は10月13日(火)!✨

それではまた次回もお楽しみに🌈

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