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【スクールソーシャルワーカーになるには?】仕事内容/役割、必要条件、資格の種類や取得難易度など

WM通信

2020.12.14

目次
1.そもそもスクールソーシャルワーカーとは(▼)
  ○仕事内容や役割(▼)
  ○スクールカウンセラーとの違い(▼)
  ○注目される背景|「チーム学校」という考え方(▼)
  ○全国でどれくらいいる?将来性は?(▼)
2.スクールソーシャルワーカーのなり方(▼)
  ○資格取得の難易度(▼)
3.スクールソーシャルワーカーを目指す学生にインタビュー(▼)
4.国際こども・福祉カレッジでスクールソーシャルワーカーを目指す!(▼)

 

1.そもそも「スクールソーシャルワーカー」って?

これまで学校現場ではスクールカウンセラーが中心となって不安や悩みを抱える生徒たちの心のケアを行ってきました。

しかしながら、いじめ、不登校、暴力行為等の子どもの問題行動が複雑化、多様化し、学校だけでは対応が難しくなってきている今、問題解決に向けて学校・家庭・地域の連携が強く求められています。

連携が重要とはわかっていても、実際のところ個々の関係者が問題を抱え込んでしまうことも多く、それぞれの立場を越えたコーディネーター(つなぐ役割)が必要とされています。
そのコーディネータースクールソーシャルワーカー(SSW)なのです。

今後も学校現場に必要とされる重要なお仕事と言えます。

 

仕事内容や役割って?

スクールソーシャルワーカーは、学校教育法において「児童・生徒の福祉に関する支援に従事する」と定義されています。

具体的には、以下の役割が挙げられています。

1.問題を抱える児童生徒が置かれた環境への働きかけ
2.関係機関とのネットワークの構築、連携・調整
3.学校内におけるチーム体制の構築、支援
4.保護者、教職員等に対する支援・相談・情報提供
5.教職員等への研修活動

児童・生徒が生活の中で抱えているいろいろな問題には、日常生活の悩み、いじめ、暴力行為、虐待などがあります。
スクールソーシャルワーカーは福祉に関する専門的な知識を使って、学校・家庭・地域で暮らしやすい生活の支援や福祉制度の活用などを通し、児童・生徒が抱える問題を解決できるよう支援を行います。

たとえば、不登校の問題を抱える児童・生徒に対しての支援として、本人や家族との生活環境を調整する相談、児童・生徒が通学しやすいような支援学級の準備、学校外からの支援の活用(無料塾や地域の子ども食堂の利用推進)などを行っています。

今まで担任等が一人で抱え込んでいた問題について、協働してチームで解決に向けた支援を行うのが特徴です。

 

スクールカウンセラーとの違い

スクールカウンセラーは、学校教育法において「児童・生徒の心理に関する支援に従事する」と定義されています。

具体的には、以下の役割が挙げられています。

1. 児童・生徒に対する相談・助言
2. 保護者や教職員に対する相談(カウンセリング、コンサルテーション)
3. 校内会議などへの参加
4. 教員や児童・生徒への研修や講話
5. 相談者への心理的な見立てや対応
6. ストレスチェックやストレスマネジメントなどの予防的対応
7. 事件・事故などの緊急対応における被害児童生徒の心のケア

このように、スクールカウンセラーは心理に関する専門的な知識を使って、児童・生徒、保護者、教員の相談窓口として問題の解決にあたり、心のケアを行っています。

スクールカウンセラーが「心の中の問題」に向き合うのに対し、
スクールソーシャルワーカーは「(児童・生徒を取り巻く)環境の問題」と向き合い、児童・生徒をサポートします。

 

注目される背景 | 国が推進する「チーム学校」という考え方

日本の学校および教員は、学習だけでなく生活指導の面でも重要な役割を担っていますが、昨今の社会や経済の変化による問題の多様化・複雑化により、学校(教員)が抱える課題や役割が拡大しているのが現状です。
このような時代背景を受け、中央教育審議会が2015年に取りまとめた方針が「チーム学校」です。

チーム学校とは、「校長のリーダーシップの下、カリキュラム、日々の教育活動、学校の資源が一体的にマネジメントされ、教職員や学校内で多様な人材が、それぞれの専門性を生かして能力を発揮し、子供たちに必要な資質・能力を確実に身につけさせることができる学校」のことを指します。
それぞれの専門性を持ったスタッフが連携をしながら、複雑化する問題を「チーム学校」として解決していくことが求められています。
したがって、今スクールソーシャルワーカーは学校を運営していく上で最も重要な存在のひとつであると言えます。

 

全国にどれくらいいる?将来性は?

先ほども出てきた「スクールカウンセラー」。
スクールソーシャルワーカーに比べて聞きなれている方も多いのではないでしょうか。

スクールカウンセラーが全国の学校で活躍し始めたのは1995年のこと。
公立中学校を中心に起用をはじめ、2017年度末時点で、目標の「令和元年度までに、全公立小・中学校(2万 7,500 校)に配置」に対して2万 3,391 校に配置(目標達成率85.1%)されています。

一方スクールソーシャルワーカーの始まりは1986年といわれています(所説あります)。
始まりは古いものの、なかなか認知が広まらず自治体レベルでの起用がほとんどでしたが、2008年にスクールソーシャルワーカー活用事業としてようやく全国展開されました。

2017年度末時点で目標の「令和元年度までに、全ての中学校区(約 1 万人)に配置」(全中学校区総数 9,479 中学校区)に対して 5,738 中学校区に少なくとも 1 校以上スクールソーシャルワーカーの対応実績がある状況(目標達成率60.5%)となっており、スクールカウンセラーに比べまだ配置が進んでいないと言えます。

しかしながら、スクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカーの2つの専門職を活用し、児童・生徒の心理面に加え、環境面からのサポートに力を入れる学校も見られるようになってきています。

スクールソーシャルワーカーの需要は、今後さらに高まっていくことが予想されます。

 

2.「スクールソーシャルワーカー」になるには、どうすればよい?

スクールソーシャルワーカーを目指すにあたり、『スクールソーシャルワーカー』という資格はありません。
ですが、一般的に社会福祉士・精神保健福祉士や臨床心理士の資格をもった方の活躍が期待されています。

社会福祉士、精神保健福祉士

社会福祉士・精神保健福祉士は、国家資格を取得し、日本ソーシャルワーク教育学校連盟が認定するスクールソーシャルワークの教育課程を修了する必要があります。認定事業を行っている大学や専門学校は、2020年4月現在全国に63ヶ所あります。

ちなみに・・・「スクールカウンセラー」の場合

臨床心理士

臨床心理士は、資格を取得した後に、指定された保健福祉系の大学院に進学・卒業する必要があります。

 

関連資格の種類、取得難易度は?

社会福祉士(国家資格)

★資格の概要

社会福祉士は、高齢者や障がいなど環境上の理由によって、日常生活に困難を抱えている人たちからの相談を受け、助言をしたり、必要に応じてその人の関係者(家族・福祉機関・医療機関など)との連絡や調整などを行うことで解決に向けた支援を行う専門家です。社会福祉士国家試験は、社会福祉士として必要な知識及び技能について筆記試験の方法により行います。

★受験資格

・福祉系の4年制大学等で指定科目を履修
・福祉系の短大等で指定科目を履修+1~2年の実務経験
・一般の4年制大学等を卒業+一般養成施設に1年以上通う
・一般の短大等を卒業+1年から2年の実務経験+一般養成施設に1年以上通う など

★難易度

2020年度の社会福祉士国家試験の合格率は29.3%。近年の合格率は25~30%の間を推移しています。
試験に合格するためには「総得点の60%以上を確保」かつ「出題された18科目全てに得点する」ことが必要です。

 

精神保健福祉士(国家資格)

★資格の概要

精神保健福祉士」は、精神疾患やメンタル面の課題を抱えている人たちの相談を受け、助言や必要に応じてその人の関係者(家族・福祉機関・医療機関など)との連絡や調整などを行うことで解決に向けた支援を行う専門家です。
職種としては、「精神科ソーシャルワーカー(PSW:Psychiatric Social Worker)」と呼ばれます。
精神保健福祉士国家試験は、精神保健福祉士として必要な知識及び技能について筆記試験の方法により行います。

★受験資格

・福祉系の4年制大学等で指定科目を履修
・福祉系の短大等で指定科目を履修+1~2年の実務経験
・一般の4年制大学等を卒業+一般養成施設に1年以上通う
・一般の短大等を卒業+1年から2年の実務経験+一般養成施設に1年以上通う など

★難易度

2020年度の精神保健福祉士国家試験の合格率は62.1%。近年の合格率は62%台を推移しています。
試験に合格するためには「総得点の60%以上を確保」かつ「出題された16科目全てに得点する」ことが必要です。
社会福祉士の資格を持っている場合は試験科目が一部免除されます。

 

臨床心理士(民間資格)

★資格の概要

臨床心理士とは、心の問題を抱えた依頼者に対し、さまざまな臨床心理的技法を用いて問題解決のサポートをしていく専門家です。
「日本臨床心理士資格認定協会」によって実施される「臨床心理士資格試験」では筆記試験と面接試験が行われます。

★受験資格

・指定大学院を修了し、所定の条件を満たしている
・臨床心理士養成に関する専門職大学院を修了 など

★難易度

2020年度の臨床心理士資格試験の合格率は62.7%。近年の合格率は60~65%の間を推移しています。合格基準点については公開されていません。

 

3.学生インタビュー

本校の福祉心理学科でスクールソーシャルワーカーを目指す中原百音(なかはら もね)さんにインタビューをしました。

中原百音さん(新潟商業高校卒、2017年度 福祉心理学科入学)

①なぜスクールソーシャルワーカー養成課程を選んだのか

高校生の頃からテレビのニュースや新聞で児童虐待やいじめ等を耳にすることが多くなり、将来は悩みを抱えている子ども達の支援をしたいと思ったことがスクールソーシャルワーカーを目指した最初のきっかけです。WMに入学し、児童分野の授業で児童問題について学んでいくうちに児童問題は児童だけの単純な問題ではなく、背景には家族や友人、教員等多くの方々が関わっており複雑化していることが分かりました。児童に応じた適切な支援ができる支援者になり、児童問題を解決したいと思い、スクールソーシャルワーカー養成課程コースを選択しました。

②講義、講習を受講しての感想

様々な事例検討から支援計画を作成してみて、児童問題の内容は障害、いじめ、虐待等様々あり、その上複雑に絡みあった問題があるため、支援計画を作成する際に、全く同じ事例はないことが分かりました。そのため、対象児童に応じた社会資源を見つけることは難しいが、社会資源(利用者がニーズを充足したり、問題解決するために活用される各種の制度・施設・機関・設備・資金・物質・法律・情報・集団・個人の有する知識や技術等)の選択は問題解決を行う上で欠かせないことだと改めて感じました。また、相談者の本当の課題は表出されたものではなく潜在されていることを学びました。そのため、相談を受ける際は、表出された課題だけでなく、潜在化している問題に視点を向けなければ、相談者の本当の問題を解決できないことが分かりました。そのため、一つの視点からアセスメント(客観的に評価・査定)をするのではなく、常に多方面の視点からアセスメントし、潜在化されている問題の背景を理解することが大切だと思いました。

③学内実習の感想

スクールソーシャルワーカーとしてお勤めしている方からスクールソーシャルワーカーの実際の業務について講義を受けさせていただきました。スクールソーシャルワーカーは相談にのり、他機関に繋ぐことが役割だと思っていました。ですが、実際には教室で授業を受けるのが難しい生徒や、就職を目指す生徒の個別対応、中学校への事前訪問、支援会議への参加等スクールソーシャルワーカーとしての役割は幅広いことが分かりました。生徒に応じて障害の程度も異なり、できることも各々だが、生徒一人一人にとって一番良い環境を整備するためには、スクールソーシャルワーカーが大きな鍵をにぎっているのだと思いました。

④学んだことを今後どのように生かしたいか

スクールソーシャルワーカーの実習を行わせていただき、他機関に繋ぐためには社会資源の知識を身に付けなければ繋げることができないため、児童分野に限らず様々な分野の知識をもっと身に付けていかなければいけないと思いました。また、相談者に悩みを打ち明けてもらうためには、関係づくりが一番大切になってくると思います。そのため、関係が構築されるまで、普段からのアプローチが大切になってくると思うので、日々声かけや見守りを行う等諦めず継続的に支援を行いたいと思います。

 

4.「スクールソーシャルワーカー」になる為のポイント | WMで目指すメリットとは

国際こども・福祉カレッジ(WM|ワム)福祉心理学科(4年制)は日本福祉大学との併修で大卒になれる学科です。

目指す主な資格は
★社会福祉士(国家資格)
★精神保健福祉士(国家資格)
★スクールソーシャルワーカー です。

この中でも、スクールソーシャルワーカーの養成課程があるのは新潟県内の専門学校でWMだけ!

これらの資格は基本的に福祉系の4年制大学で学ばなければ取得を目指すことができませんが、WMなら日本福祉大学との併修制度により受験資格を得られるようになっています。

 

併修先の日本福祉大学は、社会福祉士の合格者数が12年連続で全国No.1!
さらに、東日本の専門学校で日本福祉大学との併修をしているのはWMだけです!


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